クローラー
HackTeckの復刻プロジェクトに用いられている地質調査機械。平時でも脚部を含めると縦7m、横10m、総重量は40tを超える大型車両。
陸は無限軌道・三輪・二輪・四脚。空はホバー・飛行機などのタイプもあるが、ここでは起伏地形対応の多脚型である。
蒸気機関と火薬、ゼンマイ駆動のローテクかつハイブリッドな動力で稼働しており、ゼンマイは射出や急制動に、火薬はそのゼンマイを巻上げるために、蒸気機関は主に継続運用のために使われている。
後部から階段を下ろし登ることのできる海上要塞のような2畳弱の資料室兼制御室があり、その室内は多種多様な物で散乱している。…掃除はしているが、走行中に揺られてすぐに戻ってしまうようだ。
蒸気機関
支給車両が思ったより大型化した事を受け、ジャンク屋の意向により急遽増設した蒸気機関。竹炭を元にした特殊練炭を燃料としている。
装薬型捲上装置
ゼンマイ機構の外側へ付け、起爆した勢いでゼンマイを巻き上げる装置。戦闘行動などの途中で起爆して行う。修理済みで補強も施され、本来以上の性能を発揮することが可能となった。
鱗状反応装甲
多脚部分のみに付いている、基礎を守るための装甲。
外面こそ、布のような物に包まれているが蛇のような鱗が何枚も連なっていてその一つ一つが反応装甲になっており、外部からの衝撃により爆発を起こす。
オートローター
元の世界の基地で施した現地改修の一つ。
振動でローターを回す、時計の自動巻きと同様の機能。
火薬推進式動力滑空機
クローラーに積載されている、というだけで直接クローラーとは関係がないが、操縦者含めて100kgまでなら持ち上げられる火薬推進式のグライダー。
天上観光の工房で、給料を叩いて作られたもの。スノーモービルにグライダーがくっついたような造形をしている。
機能面で日々改造が重ねられており、今では曲技飛行くらいならば可能なようだ。
人物・組織紹介
調査員S.K
年齢:20代後半 身長:173.2cm 体重:70kgほど
特殊人事課において技術研究者の一人で、社内では火薬とゼンマイの第一人者だった、当時は技術の実地試験も兼ねて調査員として働いていた。
クローラーを用いて地層調査をするのが仕事だったが、塔へ通じる扉のある穴に落ちてから機体が損傷し帰還も困難であるために、脱出口を探るために塔へ入った。
塔を去るまで、天上観光に派遣技術者として志願し、雇用されているようだ。
人種の特徴上、過度な魔力を受けると死ぬ。
現在はそれを理解した上で行動しており、支給当時からクローラーに強力無比な魔力誘導装置を付けている。そんな事情もあって、基本的には冒険者を避けて進む傾向があるかもしれない。
所持アイテム
トリスタニア(No.2720)さんから頂いたもの。魔力吸収効率が高い鉱石で作った魔力スポンジみたいな物、らしい。これにより野外行動が取りやすくなった。
倉庫番
特殊人事課の広報・交渉担当の女性社員、20代前半。
逃走者の説得・撃退を主な仕事としている。調査員の上司。
HackTeck本社と塔が繋げられないために、塔へ行くことは不可能らしい。
HackTeck
研究室が所属している架空会社。
飛行機やロケットなどの開発を主としている。
3つの世界と塔との関係について
まず、この背後には3つの文明が存在する。文明といっても時間や位置が星単位、光年単位で異なっているために本来繋がることはなかった。
- 機械勝利「魔法が発現したが、機械には勝てなかった文明」
- 魔法勝利「魔法は昔から有り、機械を既に超えた文明」
- K■■■■星「上記の二つをワープゾーンで繋げた文明」
まず、SKは機械勝利の文明出身である。
それと関係の深い神主は、魔法勝利の文明である。
魔法勝利の文明において機械はとうに廃れた技術になっており、宗教としての信仰の対象まで落ちぶれていた。更には祠に祀られている機械も動力部だけは既に魔法で動いているような状況である。
機械勝利の文明において魔法は発現して10年も経っておらず、一般大衆に馴染みはないが既に使えない発明の一種、とされてきている。
機械勝利の文明は…
「執筆途中」
機械勝利の世界における魔法について
"かつて、あの世界にも魔法があった。その魔力の使い方は此方とは想像が付かない程に異なっていたと言われ、伝承によると、それは【■■の■■を読む】ことに使われていたという。
そしてその伝承が残る地域には総じて苗字に【■】【■】などの漢字が多い。特に【■■】姓については、凡そ400年前まで、その魔法が使われていた形跡があるのだという。そして、その中心となっていた【●●】と呼ばれる魔法儀式の中心的な役割を担っていた人々は、総じて寿命が短かったとされている。"
"●●には特別な資質や家柄が無いと役目を果たすことが出来ないとされ、そのほとんどが【■■】一族が担っていたようだ。"
"――関連性があるかどうかは別として、上記の関連人物の6割、【■■】一族に8割ほどの魔力耐性の低下があると考えられているらしい。これは、あの儀式との繋がりがあるのだろうか。"
―資料館に寄贈された、とある本の一節
拠点紹介
調査員S.Kは塔の内外に複数の拠点を構えている。
第一拠点:廃墟の一画
元が豪邸だろう廃墟の一軒を整理し、クローラーの保管や資材置場として使われていた。現在はあまり使われていないが、完全に移設が終わっているわけではないためにちょくちょく帰ってくることがある。
芋煮会跡
SKが何故か天上観光名義で芋煮会を行った場所。会場にそのまま井戸を掘り、石畳を引いたために、勿体無いので拠点として活用されている。しかし外装完成後、内装へと着手する前にSKが作業を打ち切ってしまったのでコンクリート打ちっぱなしの状態でだだっ広い場所として有効活用されているようだ。
基礎図面だけはしっかりしていたようでクローラーの駐車場や資材の保管場所、作業所などは揃っている。現在はここが殆どの活動拠点。
中つ声について
「なかつこえ」と読む。
仲間内で連絡を取り合うための、超音波の暗号を感知して文字列化するための機械。
現在の中つ声の設置状況について
調査員が使用している。小型・耐衝撃のために性能は最低限。
アルターからの信号を感知・送信することが出来る。
仕事場に据え付けなので、比較的自由に使える。中型なので性能もそこそこ。
倉庫番と中の人が使用している。
本社にある専用通信室。3つ以外にもほぼ全ての中つ声と通信を行うことが出来る。
通信手や、社長などが使用している。
調合師H.Bについて
一時期、多くの暗殺者に狙われていた神主に護衛として雇われていた。その際に調査員と知り合い、クローラーが神社でお披露目されるところまでを見ていた人物の一人。
昔、人の少ない場所で移転装置の独自研究を行っていたがその土地が復刻プロジェクトの調査対象となってしまった。移転ゲートへ調査員が入り込んでしまったことをきっかけに家を空け、彼を追うこととなる。